@phdthesis{oai:muroran-it.repo.nii.ac.jp:00005093, author = {古川, 克彦}, month = {2016-02-15}, note = {application/pdf, 本研究の目的は富良野盆地地区における土壌と地下かんがいシステムの特性を検討することである。富良野盆地地区の丘陵地に位置する畑地圃場の作土層に関する基礎的データの収集を目的として,イオン吸着量と土壌粒径の関係について実験的に検討した。目開きが2.360‐0.075 mmのJIS標準篩を用いて土壌試料の乾式篩い分けを行い,粒径分布,水分,pH(H2O),EC,強熱減量,カリウムイオン量,マグネシウムイオン量,硝酸イオン量,硫酸イオン量を測定した。粒径が0.250 mm以上の土壌粒子に比べて,粒径が0.250 mm未満の土壌粒子には強熱減量成分が多く含まれていること,電解質を吸着しやすいことがわかった。また,粒径が0.250 mm未満の土壌粒子は陽イオンよりも陰イオンを吸着しやすいことがわかった。富良野盆地南部に位置する平坦部の畑地圃場において,pH(H2O)と硫酸イオン含有量の深さ方向分布に反比例関係が見られた。十勝岳泥流跡地である富良野川およびヌッカクシ富良野川から東へ離れるほど硫酸イオン含有量が少なくなる傾向にあることがわかった。沈降法の一種である浮力秤量法により球形ガラスビーズ,JIS試験用粉体,マグネサイト,軽焼マグネシア,玉ねぎ畑の土壌について粒径分布を測定し,篩い分け法,レーザー回折散乱法と比較した。富良野盆地地区の平坦部にあるがんがい排水施設を備えた一般的な圃場と既設暗渠利用型の地下かんがいシステムを備えた圃場の違いを明らかにすることを目的として,土壌のpH(H2O),EC,土壌硬度,強熱減量,硫酸イオン含有量の深さ方向分布を検討した。一般的ながんがい排水施設を備えた圃場と地下かんがいシステムを備えた圃場を比較すると,pH(H2O),EC,土壌硬度,強熱減量の深さ方向分布および季節変化に大きな違いは見られなかった。硫酸イオン含有量は,地下かんがいシステムを備えた圃場の場合は春期に比べて秋期の方が若干大きいが,両圃場とも深さ方向分布はほぼ一様であった。給水方法の違いは土壌特性に大きな変化を起こさないことがわかった。地下かんがいシステムを備えた圃場に供給する流量を測定するため,堰式・オリフィス式・筒型流量計を設計した。導入流量は液高さによって測定できる。スケールアップにより設計した堰式・オリフィス型流量計を用いて富良野盆地での現地試験を行った。本研究で設計した流量計によって農業用水の導入流量を測定できる。}, school = {室蘭工業大学, Muroran Institute of Technology}, title = {富良野盆地地区における農業基盤に関する工学的研究}, year = {} }