@article{oai:muroran-it.repo.nii.ac.jp:00008882, author = {徳永, 光展 and TOKUNAGA, Mitsuhiro}, journal = {北海道言語文化研究, Journal of language and culture of Hokkaido}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 本稿は2010年に発表されたメレディス・マッキニーによる夏目漱石『心』英訳の中から「下 先生と遺書」の箇所を取り上げ、日本語原文と英訳との対照研究を行ったものである。英文としては自然な仕上がりを見せてはいても、日本語原文のニュアンスからは少々離れた表現になっているのではないかと考えられる点に着目した。(1)問題点はどうしても旨く訳せない日本語表現が英訳中に残存している状況にあり、(2)その拠り所となる根拠は再翻訳<backtranslation>を試みた場合、原文のニュアンスからは相当離れた表現が散見されることにあり、(3)再翻訳を通して明らかとなったのは日本独特の文化的背景に根差した語彙や同時代の読者のみに共有されていた表現は翻訳に適さないという問題が残ることであり、(4)今後の展望としては、読者が翻訳され切れていない表現につき、どのように理解を深めればよいのかという作品享受の在り方が考究されなければならない事実が明らかになった。}, pages = {159--178}, title = {夏目漱石『心』英訳で読む「下 先生と遺書」 : Meredith Mckinney訳の分析}, volume = {14}, year = {2016} }